年金の未納・未加入問題が随分と話題になっていますねぇ。払わないと法的にも道義的にもいけない人たちが払っていなかったという問題を、私は「国民年金」の加入制度のシステムに問題あり、と見ています。要は、年金加入の制度が複雑あるいは専門的過ぎて議員の方や、ニュースキャスターのような人でさえも誤解してしまうと。 まあ、年金のシステムが複雑なのは多少仕方が無いとしても、それならそれできちんと払う意思のある人間が払える仕組みに、または、そういう人たちから自動的に回収できる仕掛けになってないといけなかったのが本当の課題だと思います。 人間は考える葦で、頭で状況を判断し考えて自分から行動できるような気がするんだけど、どれだけ能動的にやれるかというと結構良くは出来ていない。だから、社会制度などで必要なものは、受動的に行動していても問題が発生しないようにしておかないといけない。モラルの問題って言うこともあるけど、モラルっていうのは価値判断を迫らないと機能しない。 行動の受動性に関しては、会社に入って物を作るようになってから痛感しています。ソフトのUI設計とかでも、「あ、何も考えていない人は間違えるかもな」とわずかでも感じたところは、絶対そこで問題が発生する。ドキュメントを読まないせいにしろって考え方もあるけど、その姿勢では物は良くならない。製品だけじゃなく、社内の業務フローでもそう。 まあ、60km/hさんのブログ「野望への疾走」をトラックバックさせてもらいましたが、本当に怖いのは、その記事の中でリンクしてある毎日放送のレポート「シリーズ闇の正体」にある資金流用問題の気がします。これは真に深刻な問題です。払わないのは主にその人に対して減額という結果が生じるけど、こっちは他人の金を回収の熟慮無しに使ってしまったわけですから。 これも、今度は年金の運用制度の構造的欠陥です。「金がある。だから、金を使いなさい」と言われたから使った、みたいな受動的な役人に、アホな考えで金を使わせないようにチェックする機関がなかった。 本当は、近藤理事長、あなたが運転手つきの車に乗りながら判断しなきゃいけなかったんだよ。そのための運転手で、400万の車なんだよ。