かな漢字変換ソフトについて何度かATOKと標準のIMEとGoogle 日本語入力を行き来していたんですが、最近は深層学習での強化を謳い文句にしている月額版ATOKを使っていました。ただ、なんとなく使い心地が良くない気がしていました。自分が不器用で打ち間違いが多いせいもあるんだと思うのですが、予測変換があまり効かなかったり、へんな変換結果を覚え込まれてしまい、何度も入力し直したりすることも多く。今一つに感じながら毎月500円くらい払っていました。

あと、会社のProxyが毎日認証をかけないとWEBにアクセスできない仕組みなので、毎日のようにライセンスサーバにアクセスできないATOKがライセンスが確認できないみたいなメッセージを出してきて、そんなの一月に一回認証したらしばらく何もきいてくんなよと少し不満もありました。

で、たまにWinodows10の標準のIMEやGoogle日本語入力を使ってみると案外素直で、予測も入りやすいので、ATOKやめようかなと思っていたのですが、ひとつだけAtokで気に入っていた機能があって、それは、「きょう」等と打つと、日付に直してくれる機能なのですが、その表示フォーマットを任意に設定できるのです。私はメモテキストやファイル名の先頭や末尾に「_20190209.xlsx」のようにして簡易の版管理をしていまして、毎日、何回もきょう、きょう、きょうと打ちこんではYYYYMMDD形式で日付を入れています。

で、WinodwsのIMEには、日付変換の機能がなくGooglle日本語入力には日付変換の機能があるのですが、[YYYYMMDD]の形式はなく、設定でも追加できないので、これだけがATOKをやめられない障壁になっていました。

で、少し調べてみると、Google日本語入力はソースが「Mozc」という名前でオープンソースになっていて、要は改造しようと思えば改造が可能だということがわかりました。MacやLinuxでは、これを使って日本語入力をしている人も多いようです。

そこで、ちょっとチャレンジして、Mozcのソースからカスタムバージョンを作ってみました!

ジャーン!
RevisedMozc

コンパイル環境を用意するのとビルドを通すのにすこーし苦労しました。あと、シンプルなUIにしては意外とソースツリーが巨大で1500以上もC++のソースファイルがあり、該当の箇所を突き止めるのも楽しかったです。

Linuxでは、以前からまだパッケージになっていないOSSのソースを自力でコンパイルすることはありましたが、Windowsでは初めてで良い経験でした。

こちらのページの下の方ににバイナリを配置しますので、ご興味あればお使い下さい。